■RSPイベント事務局 野⼝(以下、野⼝):まずはCJ FOODS JAPANについてご紹介をお願いいたします。
■CJ FOODS JAPAN 池⽥様(以下、池⽥様):本社は韓国にございます。もとは砂糖や⼩⻨粉を作る会社でして、⾷品事業をメインに、インフラだったり、エンタメ、物流等、幅広く事業を展開しています。CJ FOODS JAPANは2019年にCJ JAPANから⾷品事業部が独⽴いたしまして、現在3年⽬の若い会社となります。⾷品メーカーとして、韓国⾷品をメインに取り扱っております。
■野⼝:ありがとうございます。この間、動画サブスクリプションサービスで、観た話題の映画が「CJ ENM」の出資映画でした。私⾃⾝も韓国への留学経験があるのですが、⽣活の中で「CJ」のロゴはどこにいても、何をしていても、⾮常によく⽬にしていました。また早速ですが、お2⼈のプロフィールをお伺いできますか??
■池⽥様:私はCJ JAPANに⼊社し5年間ほど営業職に従事しておりました。その後、CJ FOODS JAPANに転籍し、2020年からマーケティング部で「美酢」を担当しております。現在は「美酢」ブランド全体のプロモーションに従事、商品としては「ビューティービネガーゼリー」を主に担当しています。
■CJ FOODS JAPAN 南出様(以下、南出様):私は2020年に新卒社員として⼊社し、「CJ FOODS JAPAN」マーケティング部に配属で現在に⾄ります。⽣活者参加イベントといったプロモーションを担当したり、商品としては「美酢」ブランド初のアルコール商品である「ビューティビネガーサワー」を主に担当しております。RSP 87th Liveではプレゼンターとして登壇させていただきました。
■野⼝:ありがとうございます。今、エンタメ・⾷品・ファッションと・・・韓国ブームの勢いが⽌まりませんが、貴社の存在も、社会に与えている影響⼒が⼤きそうですね。
■池⽥様:そうですね。ほんの少し前まで、韓国の曲とかモノとか、⾃然と知っている⼈は少なかった気がします。でも、最近では垣根がなくなってきていて、例えば⽇本の曲を聴くように韓国の曲を選んで聴いたり…⽣活の中に溶けこんできているなと。⾃然と距離が縮まってきていることを実感します。
■野⼝:SNSの発達なども、⽂化の伝搬をスムーズにしているのかなと感じます。韓国ブームもあり、追い⾵がある中、貴社ではさらに様々なプロモーションを仕掛けていらっしゃいますね。その中でRSPにもご出展をいただきましたが、ご出展の背景を教えてください。
■南出様:今回は、「美酢」ブランド全体にかかるイベントとして出展をさせていただきましたが、2020年9⽉に発売した「美酢」ブランド初のアルコール飲料「美酢ビューティービネガーサワー」のプロモーションが⼤きな理由です。2020年は新型コロナウイルスが発⽣〜流⾏という混乱の年であり、我々から積極的にお酒のプロモーション等は致しかねる状況でした。
オンライン施策として、公式SNS等オンラインのプロモーション施策も実施しておりまして、そちらでは告知等していたのですが、お客さまから「知らなかった!」「サワーもあったの??」などのコメントが多く寄せらせました。また「試してみたいけど、近くのお店に商品が置いてない」などのご意⾒も多く、新商品のご紹介にあたり、お客様に向けてお試ししていただく、トライアルの場は⽋かせないということを実感しました。
そんな中、RSP Liveをご紹介いただき、全参加者に商品をお試しいただき、その感想を⽣活者のみなさまのSNSやブログ等で発信していただけるという点に魅⼒を感じて、出展させていただきました。
■野⼝:新型コロナウイルスの流⾏の影響で、今まで実施されていた試飲ですとか、トライアルの機会はかなり減ってしまったのでしょうか?
■南出様:はい。コロナ渦前は、試飲などのトライアルを積極的に展開しておりました。⾷品は特に、まず試してみないと購⼊にはつながらない点が顕著ですので、その点は⼤きく影響を受けた形になります。
■池⽥様:ですので、今までのような形ではなく、オフィスやご⾃宅に商品をお送りしてお試しいただくサンプリングを実施したり、お客さまとの直接的なコミュニケーションが取りづらくなっている分、SNSなどに⼒をいれてきた期間でもありました。
「美酢」の認知度は年々、⾼まってきているのですが、実際の喫飲経験というものを⾼めていくためには、オンライン・オフラインを問わず、引き続き、サンプリング・トライアルには⼒を⼊れていきたいと思っております。
■野⼝:ありがとうございます。今ではすっかり認知を獲得しているようにお⾒受けする「ビネガードリンク」ですが、個⼈的に⼀昔前はあまりなじみが無かったような気がしております。
認知獲得段階の商品の場合、プロモーションをしても⾃分向けの商品と認識されずにスルーされたり、サンプリングを受け取ってもらえない等のお悩みも他社様から、よく聞くお声です。「美酢」はすでに認知がお在りのブランドかとは存じますが、ご苦労された点等ありましたら、お聞かせください。
■池⽥様:そうですね、仰るように従来の「ビネガードリンク」は”酸っぱさを我慢して、健康のために飲まなくてはいけないもの”という⽴ち位置の商品だったかと認識しております。商品としてもターゲットは50代以上の⽅を中⼼に、⽞⽶を発酵させた⿊酢や⽶酢を中⼼に、健康のために飲むものといった内容でした。
「美酢」に関しては2012年に進出してまいりまして、まずはCOSTCOで販売を開始しました。そこで試飲を頻繁に実施させていただいて、お試しされた⽅々から⼝コミで広がっていきました。はじめはCOSTCOに⾏かなくては購⼊できない商品であったものが、徐々に広まり、2016年から、ようやく⼀般流通経路でもご購⼊いただけるようになりました。その段階で4年の歳⽉がかかっております。
時間はかかりますが、「ビネガードリンク」という、これからの市場において、着実に1⼈でも多くの⽅に認知を広め、飲んでいただき、ファンになっていっていただくという点で、サンプリング・トライアルは今後も⼤事にしたい⼿段です。
■野⼝:飲んでいただけさえすれば、購⼊につながる⾃信のある商品ということですね。
■池⽥様:はい!やはり、今までの「ビネガードリンク」とは違ったまろやかな酸っぱさや⽢み、飲みやすさが特⻑の商品ですので、トライアルさえしていただければ、実感していただけると考えております。
■野⼝:ありがとうございます。そのような積み重ねもあり、現在「美酢」は認知に関しては⾮常に⾼いところまで来ているのではないかなと思うのですが…次のステップとして⽬指されていることがありましたら、教えて下さい。
■池⽥様:代表的な希釈タイプについての認知度は、年々上がってきていることはお伝えの通りですが、まだまだ伸びしろはあるなと感じています。
「美酢」を知ってはいるけれど「ビネガードリンク」に抵抗があるとか、購⼊したことはないという⽅もまだまだいらっしゃる市場です。そういった⽅々に対してのトライアルも進めていきたいですし、希釈式以外のゼリーやサワーのカテゴリーの認知度はこれからですので、成⻑の余地がまだまだです。
また認知獲得の先にある⽬的としては、流⾏や⼀過性の流⾏りではなく、⽣活の習慣として「美酢」を飲⽤していただくことを⽬指していきたいです。
■野⼝:⽣活や習慣を変容していくところまでを⽬指されているのですね。⽣活者の⽣活に深くかかわっていく商品として成⻑していきたいということですね。
■池⽥様:はい。美味しく、カジュアルに飲めて、カラダにも嬉しいという点が特⻑のブランドです。お好きなタイミングで飲んでいただければいいのですが、「あ、寝る前に美酢飲んでなかった」「朝⾷には美酢を飲もう」など、お客様のより⾝近に居続けられる商品でありたいと思っております。
インフルエンサーの⽅々と⼀緒にSNSプロモーションも実施しているのですが、その際も、親近感が湧く、⼀般⽣活者の⽅々も真似しやすいような投稿をしてくださる⽅を起⽤しています。お客様とブランドとの関係性を着実に育てていきたいと考えています。
■野⼝:⼀般⽣活者としては、企業のプロモーション広告などよりも、⾝近な⽴ち位置の⽅からの、同じ⽬線での商品紹介の⽅が親近感もあり読む気になりますし、説得感がありますね。
RSP Liveでも、参加者から商品感想のSNS投稿や使⽤レポートといったUGCが⼤量に上がってまいります。その数、1商品について100万リーチ程度にもなりまして、拡散⼒にご好評いただいております。またその拡散⼒だけではなく、⽣成されるUGCの質の⾼さもポイントです。
参加者の⽅は、⼀般⽣活者の⽅になりますが、企業様の商品プレゼンテーションを10分間しっかり聞き、商品理解や企業理念を深く理解した状態ですので、⼀般⽣活者の⽴場からの⽬線がありながらも、商品特性等をしっかり説明してある上質なUGCが多い事が特⻑です。
■野⼝:今までのお話を伺い、⽣活者との⽬線を合わせたコミュニケーションを⼤事に、関係性を着実に育てるプロモーションを実施されていることを感じました。RSP Liveにご登壇されて、その点では、いかがでしたか??
■南出様:直接、商品を試してもらいながら、商品説明プレゼンテーションを聞いていただける点が新鮮でした。実際に商品説明の機会があったとしても、商品が⼿元にないのとイメージが湧かなかったり、味も分からないということがネックかと思います。
RSP Liveに関しては、参加者に実際に商品をお試しいただけることも勿論ですが、10分間という⽐較的⻑い時間の商品説明プレゼンテーションを聞いていただけるので、商品理解も抜群にしていただきやすいですね。しっかりと商品理解していただくことで、購⼊にもつながりますし、納得していただいたうえでファンにもなっていただきやすいのかなと感じています。
やはり、こういったコロナ渦という状況の中で、我々メーカー側から直接、⽣活者の⽅々に商品魅⼒などを伝えられる場がなかなか無かったこともあり、その点は⾮常に⼤きく感じました。
またリアルタイムでの参加者のチャットを⾒させていただいたのですが、こだわり等はしっかり伝わっていたことが分かり嬉しかったですし、リアルな反応等を⾒られることは、⽣活者の皆様の理解に通じますので、参考になり、”ならでは”の価値を感じました。
■野⼝:当⽇は南出様に対しても、「ファッションが韓国っぽくて素敵!」といったコメントもあがっていましたね。笑
■南出様:細かなところまで、⾒られているのだなぁと思いました。笑
■野⼝:そうですね。笑 参加者にとっては、プレゼンター様が企業のイメージとなりますので、そういった意味でも、貴社らしさが伝わったのかなとチャットを⾒て思いました。また、ご登壇のプレゼンテーションは、アーカイブ動画として保管されます。参加者の皆様は当⽇だけでなく、出展社さまのプレゼン動画を繰り返し視聴されますので、企業イメージや商品魅⼒をしっかり実感していただける仕組みになっております。
■野⼝:プレゼンがお上⼿で舞台慣れしているように⾒えたのですが、⽣活者に向けての商品プレゼンテーションの機会は他にも多いのでしょうか??
■南出様:直接話すという機会はあまりないですね。Instagramなど、1つの媒体を通じて伝えるということはありますが、私個⼈の⼝から、⽣活者の皆様に語り掛けるという体験は個⼈的には初めてでした。実際にチャットでのコメントもリアルタイムで頂けたりして、「美酢飲んでます」など、お声を頂けたり、嬉しかったですね。
■池⽥様:対⽣活者という形式で、商品をプレゼンテーションすることは余り経験がないですね。珍しいプロモーションですよね。
■野⼝:ありがとうございます、それが強みでもあります。
■野⼝:先ほどもお話させていただきましたが、RSP Liveでは、イベント実施後に参加者から、商品のお試し体験レポートが、各⼈のSNSやブログで⼤量に上がってきます。
しっかり商品説明を受けてからお試しするので、投稿1つ1つのクォリティが⾼いことが特⻑で、出展社様からは喜ばれています。この⼤量の良質なUGC⽣成・拡散がRSP Liveの⼀番の特⻑でもあります。
今回もたくさんのお声が集まってきていますが、RSP Liveで集まったお客様のお声はどのように活かされるご予定ですか??
■南出様:開催後TwitterやInstagramを確認しましたら、商品を試された本当に多くの投稿がありました。「希釈式は飲んだことはあったけど、サワーは初めて飲んだ!」などのご意⾒も多く、ほかのカテゴリーは認知の伸びしろを実感しました。
また、既存の商品や、新商品に対しては「試してみたい」「絶対に買います!」だったり「〇〇味が欲しい」などの声もあり、実際の⽣活者の声として、ここまで需要があるということも、営業活動等にも活⽤していけたらと考えております。
■池⽥様:フレーバー、パッケージのデザイン、コンセプト、カテゴリー、商品に関する全ては社内はもちろんですが、⽣活者調査を実施して決めています。今回のお声やUGCも幅広く商品開発に活かさせていただく予定です。
■野⼝:ありがとうございます。では、最後に今後の「美酢」への想いを語っていただけますか。
■池⽥様:コロナ渦という要因もありますが、年々、⽣活者様の健康志向が⾼まっている傾向にあります。「ビネガードリンク」の飲料市場ももとは50代以上がメインだったものが、健康志向の向上という追い⾵があり、若返りを感じています。こういった中で、「美酢」のターゲットは2〜30代の美容に関⼼のある⼥性 となっており、商品特性もツンとした特有の⾹りが無かったり、フルーティーでまろやかな⾵味でどなたにも美味しく飲んでいただけるテイストです。今までの「ビネガードリンク」のイメージを変えていくような、また気分や好みに合わせてカジュアルに習慣化できる商品として今後もTPOを提案していきたいと思っております。
■南出様:やはり、希釈式は認知も上がってきてはいる中ですが、希釈式以外にも、ゼリーやサワー、アイスなど様々なカテゴリーが出ております。味や⾵味には⾃信があるので、ほかカテゴリーも試していただき、ファンを増やしていきたいと思っております。
■野⼝:池⽥様、南出様ありがとうございました。今後の「美酢」ブランドの益々の展開も楽しみにしています。本⽇はありがとうございました。