2000年代の初期〜中期にかけて､既存のメディアからのリプレイスにより､インターネット広告のビジネスが大きく収益を伸ばしていました｡
しかし､インターネットの世界は許認可制ではありません｡コンテンツを作りメディアだと名乗れば､誰もがメディアになることができますし､ブログのように個人でも場を持てば収益を上げられるような時代が到来しています｡
これからは､より販売促進に近いソリューションやサービスを作らなければ､という思いがありました｡

そうした中､企業の販促活動の支援をしながら､40万人以上の会員を誇る｢サンプル百貨店｣を見て､オールアバウトのリーチとサンプル百貨店の会員基盤を組み合わせる形で共同サービスを展開することにより､面白いサービスができるのではないかと考えたのです｡その後､2011年9月に株式会社オールアバウトと資本業務提携した株式会社ルーク19取締役兼COOに就任し､2013年4月より商号変更し､株式会社オールアバウト ライフマーケティング代表取締役社長に就任しました｡

私がまず力を入れたのが､無料のイメージが強かったサンプリングという手法を､有料サービスへと転換したことです｡ユーザーに費用を負担してもらうことにより､出展企業に大きなコスト負担がなく､大規模なサンプリングによって生活者の声を収集していただくことができます｡加えて､店頭に足を運んでリピート購買していただけるという点もメリットです｡生活者にとっても､スーパーやコンビニで見かける商品を通常よりお得な値段でお試しできるというのは､画期的だということで利用が進み､出展企業にとっても生活者にとっても魅力的なサービスとして市場に受け入れられてきました｡

今､ECは成長産業として､世界規模で注目が高まっています｡活動に対する手応えが如実にわかりやすい､多くの白地が残された領域でチャレンジできることは､私にとって大きな喜びであります｡一方､この環境も数年後にはポジショニングが決まってしまいますので､残された時間は多くありません｡様々なジャンルのトップランクの企業とのアライアンスを組むなど､｢お試しサービスNo.1｣を目指し､更に事業の発展を目指しております｡

安心・安全・信頼をキーワードに､ユーザー様にとって満足度の高いサービス品質を保持することで､生活者の声を通じて商品・売場作りに貢献し､より豊かな消費生活を実現していけるよう､今後も邁進してまいります｡

代表取締役社長　土門 裕之

略歴 立教大学社会学部卒業｡
1997年4月株式会社ティージー情報ネットワーク入社｡

インターネット黎明期にWebアプリの開発に従事した後､ネットベンチャー企業でサービス開発・運営に携わる｡

2003年9月株式会社カービュープロダクト事業本部部長､2009年4月株式会社オールアバウト メディア事業部事業部長を経て､2011年9月に株式会社オールアバウトと資本業務提携した株式会社ルーク19取締役兼COOに就任し｢サンプル百貨店｣の運営を執行｡

2013年4月より商号変更し､株式会社オールアバウト ライフマーケティング代表取締役社長に就任｡